Breaking Trend

新しい社会をともに生きる

研究

比較宗教学の始まり マックスミュラー

社会科学の領域においては、、F・マックス・ミュラー(1823—1900年)以来、宗教学に比較の手法が取り入れられた。 私が彼について調べていくうちに疑問を持ったことは、マックスミュラーがはじめた比較宗教学は、彼自身の主張である「インド=ヨーロッパ語族…

資本主義世界経済における世帯構造と労働力の形成

巨視的な観点から世界の歴史・社会全体を「単一のシステム」ととらえる「世界システム論」を提唱・確立したことで知られるアメリカの社会・歴史・政治学者、イマニュエル・ウォーラーステインは、資本主義世界経済において世帯構造と労働力の形成が密接して…

自由民主主義は普遍的な体制なのか? 

20世紀のオーストリア人作家であるヨーゼフ・ロートは、「なぜヨーロッパ諸国は文明と礼節を他の大陸に広める権利を主張するのか、ヨーロッパ自身にではなく」と述べた。彼曰く、いつから自由民主主義は自分たちヨーロッパに根付いていると勘違いしているの…

高度経済成長のメカニズム わかりやすい説明

第2次世界大戦後、日本経済は戦前の水準を取り戻し、アメリカの対日政策の転換も相まって順調に成長を続けていた。 1955年から1970年のはじめにかけて、日本の経済成長率は継続して10%前後を推移し、世界的にも圧倒的な高成長を遂げた。この時代をを俗に高…

AI兵器に将来はあるか?

自律型致死兵器システム(LAWS)に関係する特定通常兵器使用禁止制限条約(CCW)の政府専門家会合が2019年もジュネーブで開催された。 AI兵器について議論するこの会議は、外務省の記録を見る限りでも、2014年から行われている。この会議で長年コンセンサス…

中世フランス王の死

エルンスト・H・カントーロヴィチの著書「王の2つの身体」において、中世フランス王の身体は自然的身体、政治的身体に分離されて考えられるとされていた。 言い換えるならば、王の存在そのものは不死であり、王の崩御は政治的身体の死を表していないと解釈さ…

アメリカの人種差別と住宅政策

今回は、アメリカに人種差別が存在する理由の調査として、アメリカの住宅政策との関係について考えていきたい。 連邦住宅局(FTA)による抵当権プログラム この話は、第二次世界大戦前の大恐慌の時代までさかのぼって考える必要がある。 大恐慌によって大…

プーチン政権と石油の呪い脱却政策 Part2

③ 経済の多角化 具体例として以下の2点を挙げる。・「スコルコヴォ・イノベーションセンター」の創設(2010年)近代化主要5分野(エネルギー効率,原子力,宇宙・通信,医薬,IT)で「ロシア版シリコンバレー」の創設が目的の機関。研究開発型、特に新技術…

プーチン政権と石油の呪い脱却政策 Part1

マイケル・L・ロスは著書である「石油の呪い」にて、石油収入が権威主義体制を存続させる効果を持ち、弱い民主主義を危機に陥れる可能性があると言及していた。 そこで今回は、ロシアにおけるプーチン政権の長期化と石油の呪い脱却政策に関係があったのかに…