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「新自由主義」と「新保守主義」の違いと両者の関係【分かりやすく解説】

❶「新自由主義」と「新保守主義」の違いを一言で


”「新自由主義市場の自由経済、国家による福祉・公共サービスの縮小(小さな政府、民営化)と、規制緩和を主張する思想で、


”「新保守主義古くからの家族や道徳、宗教、コミュニティといった価値観を守ろうとする思想です。


※留意しておかなければならないのは、「新自由主義」と「新保守主義」の違いは、政治学者の間でも見解は統一されていません。人によって多様な解釈があり得ます。ここで記載しているのは、私の知る範囲で一般的と考えられている「違い」になります。




❷「新自由主義」と「新保守主義」の違いは何かを「もう少し詳しく」


新自由主義新保守主義が登場した時代は、大まかに同時代に存在したと認識して間違いありません。どちらも1980年代のサッチャーレーガンの時代に主張された価値観です。

そして、「新保守主義」は、1980年代の「新自由主義」的な政策によって、これまでの社会が解体された結果として登場したのです。というのも、新自由主義は、国家による福祉・公共サービスの縮小(小さな政府、民営化)と、規制緩和、自由市場、を掲げていました。そのため、第2次世界大戦後に続いてきた、福祉公共サービスといった社会的弱者の為の政策や労働者の為の政策が打ち切られる傾向にありました。また、グローバリゼーションや経済成長によって、家族や地域の共同体が失われつつありました。こうして、これまで当たり前であった社会が変容したことに対応する形で、変容する社会を守ろうとする「新保守主義」が生まれたのです。

「つまり、新自由主義がもたらす既存社会の分裂という政治的帰結に対応して、これまでの文化、社会を守ろうとしたのが新保守主義と言えます。」

一橋大学名誉教授・渡辺治氏、元オックスフォード大学教授・デヴィッド・ハーヴェイ氏、オックスフォード大学教授・デズモンド・キング氏らの見解になります。

※あくまで1つの考え方であり、異論を唱える学者も存在する点にはご注意ください。